洋服の破れ直しの方法。破れふせとかけつぎについて解説

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ぬいぬいにゃんこです。ぶろぐにおこしいただきありがとうございます。

2022年の正月は元旦から1週間ずっと仕事でした(苦笑)
やっとの休みは自分のGパンの破れの補修をしてました。
今日は洋服の破れの補修について少し書いてみます。

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破れ補修の種類

洋服の破れの補修には、「破れふせ」と「かけつぎ」がよく使われます。
他には別布を上から縫い付けてキズを隠したり、キズのある部分を縫い込む方法もあります。洋服の種類やデザインによって使い分けます。
ダウンジャケットやナイロン製のジャンパーは、上から別布を被せる方法を使うことが多いですね。

破れふせ

破れふせは、裏に当て布をして破れているところをミシンで細かく縫い固める方法です。
ジーンズやスラックスの破れは、破れふせで補修することが大半です。

破れふせした部分は、破れの跡はそのまま残りますし、ミシンの縫い目も出てきます。生地と糸が馴染めば目立たず仕上がることもありますが、多くの場合は縫ったところがわかります。

ジーンズは破れふせした跡が味になることも多いです。ダメージジーンズとして履き続けられますしね。スラックスは場所によります。股下や後ろのポケット口は人様から見えづらい部分なので気にされない方が多いですが、膝やももの破れふせは生地や破れの具合によってはかなり目立つ場合があります。

生地の痛み具合によっては破れふせしない方がいい場合もあります(全体的に生地が薄くなっている場合など)。この場合破れふせの縫い目から再度破けるおそれがあります。

破れふせは「補修」であって「修復」ではない

お客様に破れふせの説明をしたら、たまーに「それじゃ破れ直しじゃないじゃん」と言われることがあります。
破れる前の状態に戻ると思ってらっしゃる様ですが、残念ながらそこまでは直りません。

破れふせは「補修」なので、これ以上穴が広がらないようにするためのものです。破けた紙が元に戻らないのと同じで、切れてしまった生地の糸までは元に戻せません…

かけつぎ

かけつぎは、共布でキズを覆い被せて隠す方法です。
共布をキズより一回り大きく切り、四辺を少しほどきます。そして洋服の生地の織り目に沿って共布をはめ込んでいきます。柄があるなら、共布も柄を合わせます。

キズがあった部分は、共布の四辺がうっすら見える程度にまで修復可能です。
破れふせみたいに縫い目は出てきません。

かけつぎは破れふせよりかなりキレイに補修できるのですが、料金は高めです。
「かけつぎお願いします」と来られたお客様のほとんどが料金を聞いて「やめます」と言われるほどです(苦笑)

ちなみに私の勤務先でのかけつぎの最低料金は、1cm四方で約7000円です。破れふせだと1000円ぐらいです。高いですよね…
かけつぎは外注になるから余計高くなるんですよねφ(..)

かけつぎが高い理由

かけつぎは全てが手作業の職人技です。まず、お直しする洋服の生地の織り目の分析をします。織り目によって共布のはめ込み方が変わるためです。共布をはめ込んでいく際は、拡大鏡を使いながら手縫い針で1本1本糸を差しこみます。その後、共布が抜けないように裏側で糸を細かく止めつけます。

 

プロフィール画像

昔、通信教育でかけつぎを習ったことがあります。かなり細かい作業の連続で目が疲れ、長時間の作業はできませんでした。1ヵ所入れ間違えただけで仕上がりがイビツになるので、かなり神経をすり減らします。2つ目の課題を提出した時点で疲れ果てて、講座修了までたどり着きませんでした(苦笑)
なので、かけつぎの大変さは身をもって知ってます。

上物にはかけつぎがオススメ

ジャケットやコートの破れ補修にはかけつぎをオススメしています。
人様の目につきにくい場所(脇や袖の下とか裏側)であれば破れふせでも目立ちませんが、表の襟や袖口に破れふせするとかなり目立ちます。「かけつぎの料金までは出せない、跡出てもいいから安い方で」、とお客様がおっしゃるときは破れふせで承ることもあります。

見積もりは店頭でしてもらおう

破れ補修にはいろいろなやり方があり、それぞれ向き不向きがあります。破れの具合や場所、素材によってオススメが変わります。お店に電話で問い合わせても「見てみないと何とも言えない」と返事されると思いますので、できれば店頭までお持ちください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。ご参考になれば幸いです。

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