ぬいぬいにゃんこです。
ブログにお越し頂きありがとうございます。
ミシンのお悩みで多い「縫いズレ」。
上の布と下の布をきちんと揃えてミシンかけたのに端っこがズレてる…とか、ちゃんとまち針やクリップで止めておいたのにズレてきたという経験はないでしょうか?
縫いズレはミシンの構造上どうしても起きます。縫う仕事をしている私でもズレます。
でも安心してください。ちゃんと対処法はあります。
今回は「縫いズレの原因の解説」と「プロがしている縫いズレ防止方法」をご紹介します。
縫いズレが起こる原因
縫いズレが起こる仕組みを解説します。
ミシンは、押さえと送り歯の間に生地を挟んで縫います。

二枚重ねで縫ったとき、上の生地は押さえで押さえつけられ、下の生地は送り歯によってどんどん奥に進もうとします。
このとき上の生地は押さえの手前でたるみができます。このたるみが縫いズレの原因です。
下側の生地はどんどん奥に進むけれど、進みきれなかった上側の生地は押さえの前で溜まっていきます。
この溜まりを解消せずに縫い続けると、合印や生地端が合わなくなるのです。

どのぐらい縫いズレが起きるかは生地の素材にもよります。
ツルツルしてる生地や分厚い生地は縫いズレが起こりやすいです。
縫いズレ解消のためのテクニック3選!
縫いズレを防ぐには、縫いズレの原因である「押さえの前の溜まりを作らせない」縫い方をする必要があります。
ここからは、よく使われている縫いズレ防止の3つのテクニックをご紹介します。
生地の素材によっては、ひとつのテクニックだけでは縫いズレが完全に防げないので2〜3つ併用して縫っています。
①布を張るように持つ
右手で下側の生地を少し手前にひっぱるように持ちます。
左手はミシンの奥側に回し、縫う速度に合わせて生地を引っ張ります。
こうすることで縫いズレだけでなく縫い縮みも防げます。
引っ張りすぎると生地の伸びや針折れの原因になるのでご注意ください。
この縫い方は両手を使うので、フットコントローラーをお使いいただくとやりやすいです。

このやり方は薄地〜普通地に効果テキメンです。裏地はこの縫い方をしないと縫い縮みします。
②こまめに押さえを上げて上側の生地のたるみをとる
上でも説明しましたが、ミシンの構造上どうしても上側の生地が押さえの前に溜まってきます。
なので、溜まりが大きくなる前に押さえを上げて生地をならしてあげます。

ズレたのに気付いてから押さえをあげても「時すでに遅し」です。
もう修正が効きません。
押さえを上げるときは針を下げるのを忘れないようにしてください。針を生地に刺した状態で押さえを上げないと縫い目がズレます。
お持ちでしたらニーリフター(膝で押さえを上げ下げできるレバー)を使うと楽です。(家庭用ミシンだと対応機種がかなり少ないですが…)
③サンドペーパーやPPバンドを押さえに挟む
「え!?紙やすり?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
サンドペーパーを挟んで縫う方法は「文化ファッション体系」という、服飾系学生用の教科書にも載っている伝家の宝刀なのです!

サンドペーパーだと傷が入ったりする恐れがあるので、PPバンド(ダンボールを括る黄色や青のプラスチックの平たいひも)を使う方も多いです。
サンドペーパーやPPバンドが送り歯の役割を果たしてくれるので、押さえの前で生地が溜まりにくくなるのです。
同時に生地の伸び止め効果もあるので、ストレッチが効いた素材やバイヤスになった箇所を縫うときにも重宝します。
サンドペーパーは目の細かいもの(2000番ぐらい)を1.5〜2cm幅✖️長さ15cmぐらいに切って使います。
PPバンドも15cmぐらいにカットします。
生地を押さえの下に入れ、針から右(場合によっては左)に2〜3mm離したところにサンドペーパーやPPバンドを挟みます。
で、このままミシンをスタートさせます。
サンドペーパーやPPバンドも一緒に縫わないように気をつけてください。
サンドペーパーやPPバンドが端まで来たら押さえの下に挟み直してまた縫います。
まとめ
ミシンの縫う仕組みがわかれば、縫いズレしない縫い方がわかるようになります。
私も初心者の頃はこまめに押さえを上げないといけないことを知らず、直線をダーーーーと縫ってしまいズレまくってました(笑)
「布をピンと張る」と「押さえをこまめにあげる」だけでもほとんどの縫いズレは解消されます。ぜひトライしてみてください(о´∀`о)
今回も最後までご覧いただきありがとうございました(=^x^=)
参考になれば幸いです。
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