ぬいぬいにゃんこです。
ブログにお越しいただきありがとうございます。
本日(6月9日)は「ロックミシンの日」だそうです。
なので、ロックミシンのお話をしたいと思います。
本格的に洋服を作るとなったらロックミシンはやはり必要になります。
今回は
- 機種がいっぱいあってどれを選んだらいいかわからない
- 3本糸と4本糸で迷ってる
という方にぴったりの内容となっております。
ぜひ最後までおつきあいくださいませ。
ロックミシンとは?
ロックミシンとは、
布端がほつれてこないように始末するためのミシンです。
ロックミシンは複数の糸で布端を包むように縫っていきます。
これがロックミシンの基本の使い方である「縁かがり(オーバーロック)」です。
家庭用ミシンのジグザグ縫いでも端の始末はできますが、仕上がりの綺麗さ・耐久性・縫製の楽さはどれもロックミシンに軍配が上がります。
また、ロックミシンは縫い目自体に伸縮性があるので、伸びる生地(Tシャツやカットソー)の縫製にも使われます。
直線ミシンでも縫えないことはないのですが、生地の伸びに縫い目がついていけないため糸が切れます…
ロックミシンの種類
ひとくちにロックミシンと言っても、種類があります。
本当にほつれ止め程度の機能しかないものから、ほつれ止め+直線縫いが一気にできるものまで様々です。
使う糸と針の本数によって機能や用途が変わります。
表にまとめてみました。
2本糸 | 3本糸 | 4本糸 | 5本糸 | |
使う針の本数 | 1本 | 1本 | 2本 | 2本 |
使う糸の本数 | 2本 | 3本 | 4本 | 5本 |
主な用途 | 縁かがり | 縁かがり | 縁かがり
ニットソーイング |
縁かがり+縫いあわせ |

糸の本数が増えるほど縁かがりの強度も上がります。
5本糸はほとんど工業用です。「インターロック」とも呼ばれています。
縁かがりと地縫いが一緒にできるので、縫製工場ではよく使われています。
主流は3本糸か4本糸
現在市販されている家庭用ロックミシンの主流は、3本糸か4本糸のものです。
ミシン屋さんの店頭にあるものも、チラシに載っているものもほとんど3本糸か4本糸の機種ですね。
2本糸の機種はもう絶滅危惧種です。もう新品は販売されていないかもしれません。
複合機について
他にもオーバーロック(縁かがり)とカバーステッチ(Tシャツの裾や袖口にかけてある、表は2本のステッチで裏はロックミシンのような縫い方ができる)両方の機能が使える機種もあります。
これを「複合機」といいます。
一台で2役こなしてくれる便利な機種なのですが、個人的にはお勧めしません。
オーバーロックとカバーステッチとを切り替える際、糸を全部かけなおしたり糸調子を合わせ直す手間が発生します。
結局めんどくさくなって使わなくなり、カバーステッチ専用機を買うことになります…
(私も複合機を買おうとしたのですが、上記の理由でミシン屋さんに止められました。)
なのでこれから購入される方は3本糸か4本糸の機種(オーバーロックのみ)を選ぶことをお勧めします。
家庭用ロックミシン。3本糸にするか4本糸にするか迷ったら?
3本糸か4本糸の機種を選びましょうと書きましたが、
これはどっちにするか悩む方も多い問題です。
結論としては、迷ったら4本糸を買っておけばいいというのが私の考えです。
現在、私も4本糸の機種を使っています。
理由としては、以下の3つです。
- 4本糸の機種は針と糸を1本抜けば3本糸ロックとして使える
- ニットソーイングがしたくなった時に買い替えなくて済む
- 最初は3本糸を選んだけど、結局4本糸に買い替える人が多い
4本糸の機種は4本での縁かがりしかできないわけではありません。
針と糸を1本ずつ抜けば3本糸ロックミシンとして使えます!
4本糸の機種を使っている方は、普段は3本糸ロックミシンとして使い、ニットを縫うときは針と糸を戻して4本糸ロックミシンとして使っています(ニットメインの方は逆かもしれませんが)。
4本糸の機種を買っても使いこなせるかわからない、3本糸の方が値段が安いという理由で3本糸を買ったものの、数年後ニットソーイングがしたくなって4本糸に買い替える方が多いのも事実。

私も最初は3本糸を使ってました。
が、ニットソーイングをし始めて4本糸に買い替えました。
最初の3本糸が約4万円+4本糸が約10万円。
最初から4本糸を買っとけば4万円浮きました…
ロックミシンって一台数万〜10数万しますから、買い替えとなったら大きな出費です。
その買い替えるお金でカバーステッチミシンとか職業用ミシン買えますよ( ;∀;)
なので今はロックミシン欲しいと言う知人・友人には、最初から4本糸を買うように勧めています。
初心者さんにおすすめのロックミシン
ズバリと言います!
ベビーロック株式会社の糸取物語(もしくは衣縫人)です。
ベビーロック株式会社はロックミシンでは超有名な会社です。家庭用ロックミシンを初めて世に送り出した会社です。
ロックミシン=ベビーロック、と言われるぐらい抜群の認知度と信頼を誇っています。
実際、私が使っているロックミシンも糸取物語(4本糸)です。
糸取物語と衣縫人ともに、初心者さんからベテランさんまで使いやすいロックミシンだと思います。
特にボタンひとつで糸通しができる「エアスルー」機能は重宝しています。
本来ロックミシンの糸かけって複雑で、ちょっとでも掛け間違えると調子が狂います。それがボタン1個押すだけでシュッと通るんだから万々歳です(^_^)
そして、糸取物語と衣縫人は売れ筋のロックミシンです。市販されているロックミシンの本は糸取物語か衣縫人で操作説明されていることが多いです。
なので初心者さんには糸取物語が衣縫人がオススメです!
糸取物語と衣縫人の違い
糸取物語と衣縫人の違いは、
- 「自動糸調子機能」があるかないか
- 「うぇ〜ぶろっく機能」があるかないか
です。
「自動糸調子機能」「うぇ〜ぶロック機能」ともに糸取物語にはついていますが、衣縫人にはついていません。
自動糸調子
糸取物語だと自動糸調子機能があるので、生地の厚さをミシンが感知して糸調子を自動で合わせてくれます。
衣縫人は自動糸調子機能がありません。ミシン正面のつまみを回して自分で糸調子を合わせる必要があります。
オーバーロックの時は糸調子をいじることはそんなにないのですが、巻きロックをするとき(巻きロックからオーバーロックに戻すとき)が大変です。
ロックミシン初心者さんや巻きロックを多用する方は糸取物語の方がいいでしょう。
うぇ〜ぶろっく機能
「うぇ〜ぶろっく」は巻きロックの一種で、波状の模様の縫い目をつくることができる機能です。
これも糸取物語(の一部機種)のみの機能で、衣縫人にはついていません。
正直言ってうぇ〜ぶろっくは飾りぬいなので、あってもなくてもいいです。
私の糸取物語にはついてませんが別に困っていません。
糸取物語が向いている人・衣縫人が向いている人
糸取物語が向いている人、衣縫人が向いている人をそれぞれまとめてみました。
個人的な意見なので参考までに見ていただけると幸いです。
糸取物語が向いている人
- ロックミシン初心者さん
- 3本糸と4本糸を切り替えて使うことが多い人
- 巻きロックを多用する人
- うぇ〜ぶろっくを使いたい人
衣縫人が向いている人
- 自分で糸調子を取りたい人
- オーバーロックしか使わない人
- 安いロックミシンが欲しい人(衣縫人の方が若干安めです)
まとめ
ロックミシンの種類と選び方についてまとめてみました。
私みたいに後から買い替える羽目にならないよう、
最初から長く使える一台を選んでくださいね。
最後に、私がロックミシンを買い替えたときにミシン屋のお姉さんに言われた一言を載せておきます。
「間に合わせの安物買って買い替える羽目になるなら、高くても使いやすいものを最初から買った方が安上がりです。」
この言葉に乗せられて糸取物語を買っちゃいました(笑)
今回も最後までご覧いただきありがとうございました(=^x^=)
お役に立てれば幸いです。
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